

以前から室蘭の夜景は知る人ぞ知る穴場スポットであったが、平成21年(2009年)9月1日発行の室蘭市広報紙「広報室蘭」9月号で、市が撮り溜めた夜景のカラー特集を掲載。反響は非常に大きく市民の関心を呼んだ。
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市では、毎年1回10月に、市民夜景見学会を開催。例年60名前後の応募で推移していた。
平成21年は広報紙の夜景特集内で参加者を募集したところ、定員24名に対し136名もの応募があり、5倍以上の倍率となったため、市では再度見学会を行う事を決定。2回目の募集に対しても、117名の応募があり、市民の夜景に対する関心の高さを感じた。
道南バスでも夜景バスツアーを開催。有料にも関わらす2回で約130名の申込があった。
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夜景だけでは集客力が弱いという見方が多かったため、さまざまな観光資源を組み合わせた複合的な魅力発信に努める事になりました。
室蘭市役所・室蘭商工会議所・室蘭観光協会の3者で構成

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室蘭は、太平洋と内海湾(噴火湾)の横からL字型の絵鞆半島が海にせり出したような形。半島に抱き込まれた形の室蘭港は天然の良港として昔から知られていた。市域は半島を中心に広がっている。半島の付け根の砂州と室関港に面した埋立地に平地かあるが、市域の大部分は山がちであり、市街地の多くは沢に沿って形成されている。
このような地形のため、半島沿い、あるいは驚別岳(室蘭岳)の裾野を中心に市街を見下ろす高台があり、それぞれ見える範囲の違う眺望が特徴。一般的な見下ろす夜景ばかりではなく、自分の目線にある夜景、見上げる夜景もあり、どの場所で見るかという楽しみも与えてくれる。
市内で一番高い展望台である測量山展望台でも、僅か標高約200メートルのところにある。札幌の藻岩山(同531m)や函館の函館山(同334m)などの夜景スポットからみれば、半分もしくは3分の2程度の高さである。山頂ギリギリまで住宅街が迫っていることもあり、夜景はかなり近くに感じられる。
室蘭市は北海道でも有数の工業都市であり、鉄のまち・ものづくりのまちとして北海道の工業を支えてきた。天然の良港は明治時代から石炭の積み出し港として栄え、近代製鉄業が約100年ほど前に興り、新日本製鐵、日本製鋼所の鉄鋼業をはじめ、造船業(函館どつく)、製油所(JX日鉱日石エネルギー)、さらに関連する中小の会社や工場が港の周囲に林立する。これら工場の風景は、港の景色と相まって、ものづくりのまち室蘭ならではの、北海道でも珍しい夜景となっている。
JX日鉱日石エネルギー(株)室蘭製油所のプラントを照らす明かりは、まるで夜の闇に宝石を散らしたように美しい光を放っている。これはライトアップのために点灯しているわけではない。プラントの安全を守る作業灯であるが、その輝きは「ものづくりのまち室蘭」独特の風景として、人々の心をつかんで離さない。